自分の理解のために、Twitterで飛び交う利益率について考え、整理をしてみました。勉強不足でおかしなところもあるかもしれませんが、せどりにあてはめて、考えているので、私のように知識が無い方にも理解していただけるものと思います。なお、ブックオフで仕入れをして、Amazonで販売する前提で整理をしています。
せどりを基準に整理
売上総利益(粗利)
売上高から売上原価を差し引いて計算した利益のことです。売上総利益(粗利)は、企業の儲けのおおもとです。せどりで言えば、売上高であるAmazonの売上から、売上原価であるブックオフで本を購入した費用を差し引いたものです。
売上高総利益率(粗利率)
売上高に対する売上総利益(粗利)の割合です。せどりでいえば、売上高であるAmazonの売上から、売上原価であるブックオフで本を購入した費用を差し引いて、売上高で割ったものです。
営業利益
売上総利益(粗利)から販売費及び一般管理費(販管費)を差し引いたものです。営業利益は企業本来の営業活動の成果を意味します。せどりでいえば、売上高であるAmazonの売上から、売上原価であるブックオフで本を購入した費用と、販管費であるAmazonの手数料やガソリン代や保険料、人件費などを差し引いたものです。
売上高営業利益率
売上高に対する営業利益の割合です。企業の本来の実力、儲ける力、や企業の管理効率を示します。せどりでいえば、売上高であるAmazonの売上から、売上原価であるブックオフで本を購入した費用と、販管費であるAmazonの手数料やガソリン代や保険料、配送費、人件費などを差し引いたものを売上高で割ったものです。
省略します
営業利益から銀行からの利息を引いたものが、経常利益です。経常利益から臨時損益である特別損益を引いたものが、税引き前当期利益となります。せどりにおいては、あまり関係ないので、省略します。
当期利益
税引き前当期利益から法人税等を支払って、最終的にのこった利益です。
利益率?とは?
このように整理してみると、いろんな方が言っている利益率とはそもそも何なのか?という疑問にぶち当たります。すなわち、みんなよく分からない基準で利益率を語り、自分の利益率より高いからと、よくわからず嫉妬したり、無駄に他の人がすごいと思い込んだり落ち込んだりしているわけです。
そもそも、利益率ってなに??という話です。同じ利益率という言葉を使っていても、売上高総利益率(粗利率)なのか?売上高営業利益率なのか?よくわかりません。
おそらく、大きな数字を示してとにかく勧誘したい系の方は売上高総利益率(粗利率)でを使っている方が多いと思われます。また、最も多いと思われるのが、確からしい雰囲気で、少し高めの利益率を伝えたい系の方は、売上高営業利益率の販管費にAmazonの手数料のみを反映させた独自の率を使っている方が多いかと思います。この二つのパターンがメインで、さらに異なる基準を使っている方が混在している状況です。
本来的には、実際にいくらいが自分の収入となりえるのかを示すのが目的になろうかとおもいますので、売上高営業利益率にみなしの税金を加味した利益率で考えるのがいいと思われます。すなわち、最も多い売上高営業利益率の販管費にAmazonの手数料のみを反映させた独自の率からは、ガソリン代や保険料、配送費、人件費などが乗る分、大きく率は下がります。
月利
ときどき、月利というワードを使って、「俺月利100万円達成したぜ」とおっしゃっている方がいらっしゃいますが、「月利」って何ですかね?月利とは、1ヶ月あたりの利子(利息)の割合です。明らかにおかしな使い方をしています。おそらく、「月利」というのは「月の利益」を意味し、売上高総利益か営業利益か税引き後の利益を表していると思いますが、上記の通り、人それぞれ数字が大きくなるようにうまいこと使っていると思われます。
月商自慢も同じこと
月商についても同じことが言えます。月商1000万円の方や月商100万円の方、様々ですが、結局、利益はいくらなの?という話です。新品家電がメインで利益率が低い場合には、月商はいくらでも大きくできます。月商1000万年であれば、それなりの運転資金が必要なため、そのお金があることはすごいと思いますが、あくまでも利益が知りたいです。
また、低単価の商材で月商1000万円問う方は、従業員を雇って、組織化していることが考えられます。組織化して、大きくしていくという点では評価されるべきですし、その経験をされていることは純粋にうらやましいです。しかし、沢山の従業員を雇って人件費が大きく嵩んでいるのであれば、利益は月商100万円のひとのほうが残っていることもあり得ます。
結論
月商の定義は皆さん同じだと思いますが、中身を見てみないとそのすごさはわかりません。利益率については、定義が分からないと数字だけでは何とも言えません。
とにかく、定義、内容の分からない数字だけで、一喜一憂する必要はないわけです。自分のペースでやっていきましょう。もちろん、自分の中で定義付けられた数字の目標を持つことは素晴らしいことですが、その自身の目標数字と他の方が言っている数字が同じものなのかはわかりません。