酒やタバコの年齢確認基準を30歳とすることの是非・・・悲しみの量産

酒やタバコを購入できるのは、20歳以上であり、20歳未満の未成年は購入することはできません。なお、民法が改正され、2022年4月から18歳から成人となります。さて、今回の記事のテーマはコンビニエンスストアで行われている年齢確認です。かなりうがった見方をしますので、不快な方は記事を閉じていただければと思います。

年齢の確認方法

最近主流になってきたのは、レジのタッチパネルでの宣誓型の確認ですが、これも適当に押されてしまっては、コンビニエンスストア側としては未成年に酒やタバコを販売してしまうことになります。やはり、確実のなのは、年齢を証明できるものを提示してもらうことなのでしょう。

よくある方法

「未成年には酒やタバコをお売りできません。年齢確認証の提示をお願いする場合がございますので、ご理解ください」というものです。すなわち、未成年に見えた場合に、年齢確認証の提示を求めるというものです。購入希望者が未成年だった場合はそこで酒やタバコの販売を水際で防ぐことができます。

一方で、20歳以上であれば、年齢確認証を提示することで購入が可能ですが、「実年齢よりも若く見られた」という事実が発生します。当然実年齢より上または実年齢通りに見られたいという人もいれば、若く見られたことにイラっとくる方もいるでしょう。

ただ、一般的には、若く見られたことを喜ぶ人が多いのではないでしょうか?また、実年齢より若く見られたことに喜ぶタイプの方でなかったとしても「未成年にみられたよー。笑」というどちらかというと笑い話というか、笑える不満程度なのではないでしょうか?

新しいタイプの確認方法

少なくとも私は初めて見たので、ついつい写真に収めてしまいました。

30歳未満と思われるお客様には、写真付身分証明による年齢確認を求めるというものです(身分などという言葉を今のご時世に使うのはどうかと思います。本人確認証がスマートですが本筋ではないので割愛)。お店の方に「20歳基準が多いですが、珍しいですね」と尋ねたところ、「未成年か成人かを基準とした場合、20歳代の方にかなりの頻度で声をかけることになる。30歳を基準にするれば、20歳代の方に声をかけることも事前に知らせることができるので、この基準としています」とのことでした。納得できるようなできないような感じですよね。今までの20歳基準でも、20歳代に確認する可能性があることは伝えていたわけですし、問題はなかったように思えて仕方がないのですが。

さて、この記事の趣旨はここからです。30歳を基準にした場合、以下のようなリアクションが想定されます。

①身分証を求められた場合(未成年だった場合)

20歳を基準としていた場合と同様、そこで未成年への酒やタバコの販売を水際で防ぐことができます。

②身分証を求められた場合(20歳代だった場合)

言われた通り、身分証を出すことになります。20歳代だし、当然だよねという反応。

③身分証を求められた場合(30歳代だった場合)

言われた通り、身分証を出すことになります。「実年齢よりも若く見られた」という事実が発生します。20歳基準の時同様、当然実年齢より上または実年齢通りに見られたいという人もいれば、若く見られたことにイラっとくる方もいるでしょう。一般的には、若く見られたことを喜ぶ人が多いのではないでしょうか?むしろ、20歳基準の時よりも喜ぶ方は増えるのではないでしょうか?

④身分証を求められなかった場合(30歳以上だった場合)

当然だよね。

⑤身分証を求められなかった場合(20歳代だった場合)

「実年齢よりも年上に見られた」という事実が発生します。20歳基準の時には問題にならなかった問題が発生します。若い時より以上に年上にみられることに敏感になっている方が増えてくると思います。特に、20代後半になってくるとその感覚は研ぎ澄まされていくのではないでしょうか。

ただし、ここには落とし穴があります。おそらく、実際の運営では、コンビニエンスストアの定員さんも忙しいので、明らかに20代と思われる方には提示を求めないでしょう。そうなると定員さんとしては、当然成人だと判断したため提示を求めなかっただけなのに、購入者様としては、「うわっ。30代に見られたし・・・」という悲しい行き違いが発生してしまいます。これは、20歳基準の時には生じなかった悲しい行き違いです。あるべき姿ではないですが、20歳基準の時は、これと同じ状況は未成年がお酒を買おうとしている時にしか発生しません。未成年としては、お酒が買えたことに満足しているので、「年上に見られたよ」という思いには至らないでしょう。

結論

20歳基準でよかったのではないでしょうか?





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