古本市場のセット本せどりに取り組むにあたり、理解しておくべき値札の違いをまとめましたので、ご覧ください。全体像を理解されたい方は、そのままお読みください。利益が出る値札のみをお知りになりたい方は、「完結コミック」「特価コミック」へおすすみください。
古本市場のセット本は利益がでるのか?
古本市場のセット本も利益が出る商品がたくさんあります。しかしながら、ブックオフと比べて古本市場はセット本の数が多いため、すべてを検索しているとリサーチに時間がかかってしまいます。そのため、利益が取りやすいセット本を値札で見分けることで効率的にリサーチを行うことが古本市場のセット本せどりにおいては有効です。具体的には、値札の種類により、見分けることができます。その見分け方を次項で説明いたします。
値札の種類
基本的に4パターンです。「特選コミック」はアニメ化や映画化により、トレンド化したコミックに使用されます。直近でいえば、アニメ化された「からくりサーカス」「ジョジョの奇妙な冒険」などです。「人気コミック」は続巻がある場合に使用されます。例えば、「ワンピース」「名探偵コナン」などです。いずれも高めの値段設定であり、利益を取れる水準の値段になっていることはほとんどありません。そのため、私はこの値札は無視しています。


一方で、「完結コミック」「特価コミック」は利益が取れる本が眠っていますので、重点的に見ていく必要があります。この二つについては、個別にご紹介いたします。


完結コミック
人気作からあまり有名でない作品まで様々な作品がこのカテゴリーで販売されています。このカテゴリーで狙うべきは無名タイトルです。無名タイトルを中心にリサーチしてみることをおすすめいたします。
特価コミック
完結作でも、継続巻がある作品でも 特価コミックの値札が使用されています。完結コミックに入るのか、特価コミックに入るのか、その線引きは店舗ごと、担当者ごとに異なるものと推測されます。そのため、この特価コミックについては、値段の付け方が店舗ごとに取り扱いが異なるため、お宝価格になっているものも存在ます。
特価コミックの一番のポイントは、「80円の本30%割引セール」の対象となる点です。古本市場では、セールの日以外に日常的に開催している 「80円の本30%割引セール 」があります。 特価コミックは比較的安い値段設定であるにもかかわらず、さらに30%の割引が適用されるケースがあります。
ただし、この30%の割引が適用されるか否かについても、店舗、担当者により扱いが異なります。
たとえば、ある店舗では、「特価コミック=すべて30%の割引対象」。別の店舗では、「単価80円となる特価コミック=30%の割引対象」としている場合もあります。扱いが異なるというよりも、全員の認識がバラバラであることが原因であると思われます。
つまり、このわかりにくさが、購入者にとっては逆に大きなメリットとなり価格差を生むことがあるというわけです。
特価コミックのあるべき姿
番外編ですが、特価コミックのあるべき姿を整理します。もし、古本市場の関係者の方でご覧くださっている方がいらっしゃれば、是非社内でご提言ください。
課題としては、店舗によって考え方が異なることにより、従業員、お客様の混乱を招いていることである。店舗による違いは販売価格のみであるべきであり、考え方は統一されるべきであると考える。なお、実際には同一店舗内でも従業員ごとに理解が異なるケースも多い。
問題の根本は特価コミックの販売単価が80円で統一されていないことにある。80円で統一されていないため、全ての単価を80円で統一する。全ての単価を80円に統一するので、80円を超えるもので完結しているものは、「完結コミック」とし、完結していないものは「人気コミック」とする。80円未満の値付けをしたいものは、割引値札で調整する。
割引値札を適用したとしても、特価コミックは30%割引の対象とすべきである。一部店舗では割引価格と30%割引は適用できないというルール設定になっているが、本来売り切りたい割引価格の商品が30%割引が適用されないことで価格の逆転が生じてしまう。これでは本末転倒である。