「電脳せどり」をご存じですか?私がこの単語を始めて知ったのは、2018年の12月ごろだったと記憶しています。2018年の10月ごろからメルカリでの不用品販売を始め、12月になるころには、「せどり」についてもっと詳しく知りたいという気持ちに駆られていました。そのころ、Amazon転売を紹介する雑誌をメルカリで購入し、読みふけっていました。そこで初めて知ったのが「電脳せどり」です。
「電脳せどり」ダさい。笑
第一印象はとにかくダサい名前だなーというものでした。「電脳せどり」って知ってる?妻にニヤニヤしながら質問し、「電脳せどり」が何たるかを説明したことは言うまでもありません。今でもむずがゆさは残っているので言葉に発することはほとんどありませんが、実際には「電脳せどり」をしまくっています。「電脳せどり」とカッコつけていっていますが、要は実店舗ではなく、インターネット上で仕入れを行うだけです。カッコつけきれていないところがとてもキュートです。
メルカリで仕入れる
私の「電脳せどり」は90%がメルカリです。7%がラクマで、3%がブックオフオンラインです。圧倒的にメルカリの割合が大きいです。なぜならメルカリの出品数が圧倒的で、出品数が多ければ、それに比例して相場を大きく下回る品物も増えていくからです。
メルカリで仕入れの具体的方法
具体的な手法は、セット本の新着をひたすら見るというものです。メルカリの画面の「おすすめタブ」は過去の閲覧履歴によりそのユーザーに最適な商品が表示される仕組みです。セット本ばかり見ている私のメルカリのおすすめ画面は必然的に漫画のセット本だらけになっています。もし、検索機能を使用するのであれば、「漫画 全巻」などで検索することでいいかと思います。トレンドで狙っている品物があれば別ですが、特定の銘柄で検索することは基本的にはしません。広く構えて、利益が取れる品物を刈り取っていくイメージです。
出品画面を眺め、気になるものがあったら「いいね」をしておきます。Amazonに出品して利益が取れる商品があれば購入します。これの繰り返しです。誰にでも簡単にできます。
個人ですので、出品者の考え方はそれぞれです。1円でも高く売りたいという方もいれば、引っ越し直前で早く売り切りたい方、相場観があまりなくぽやっとした方など様々です。
メルカリは個人間取引の場です。規約上、業者はいないことになっています。ただし、業者っぽい方も多くいることは確かです。セット本を多数出品しているような方がこれに該当します。このような方は、相場を理解していますので、利益が取れることがないため購入しません。購入しないと決めているというよりも利益が取れないから必然的に購入することがないという方が正しいです。
ただし、セット本を多数出品している方の中には、コレクター的な方もいらっしゃいます。このような方からは購入できる場合がありますので、セット本を多数出品しているからとあきらめるのではなく、あくまでもリサーチしてみて決めるというスタンスが良いと思います。コレクター的な方の中には、貴重な品物を割安で出品しているケースがありますので、チェックが必要です。
値引き交渉
無駄な交渉はしません。無駄な値引き交渉とは、「半額以下にしてほしい」などというような明らかに応じてもらえないであろう値引き交渉です。「無理です」と回答があるか、ブロックされて終わりです。時間も無駄ですし、ブロックされてしまってはせっかくの仕入れ先をミスミス失うことになりかねません。「そんなバカみたいなことしないよ」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、このような交渉をしてくる方は非常に多いです。最近は出品数を絞りましたが、ある程度は出品しているので、このような方には今でもときどき遭遇します。しつこい方は実際にブロックしています。
前述の「業者っぽい方」への値引き交渉も行いません。「業者っぽい方」は当然相場も理解しています。こちらの交渉に乗って、利益が取れる水準に値下げするわけがありません。こちらも同様に時間の無駄です。
するべき値下げ交渉
最終的に今の購入金額水準でも買えると思える商品に出会ったら、まずは、その出品者がその他に仕入れ可能な商品を出品していないかを確認します。もし、同時購入できる品物があればチャンスです。片方の送料分が不要になるであろう場合は、送料分の値下げをお願いします。合わせて同時購入による出品者のメリットを強調し同時購入による割引もお願いします。送料分800円~1000円+500円~1000円=1300円~2000円の割引は簡単に勝ち取ることができます。
メルカリは送料込みが基本となっています。そのため、この値下げ交渉はかなり使える値下げ交渉であると考えます。
ただし、ライバルが買いさらってしまう可能性も考慮し、「いいね」が多くついているような商品は、値下げ交渉はせずにそのまま購入します。一方でマイナー銘柄でライバルも少ないと判断される場合には、積極的な値下げ交渉を行います。
メルカリ仕入れは勉強になる
単純な利益への貢献度で言えば、送料がかかる分、やはり実店舗の方が上手であると考えます。しかしながら、メルカリであれば、店舗に行かずとも空き時間を利用して、スマホを除くだけで仕入れをすることができます。さらに、常にセット本の画面を見ておくことで、相場観が身に付きます。メルカリ仕入れの一番のメリットはセット本に関する相場観と商品知識がつけられることだと思います。様々なユーザーがいることから、店舗ではあまり見かけない商品も多数出品されています。例えば、プレミア本の代名詞とも言える「キャンディキャンディ」は店舗で見かけることはほとんどありません。逆に店舗で見かけたときはおかしな値付けがされていることも多く、利益商品を仕入れるチャンスでもあります。もし、「キャンディキャンディ」を知らなければ、チャンスを逃すことになるかもしれません。そのような意味で、メルカリで得られる相場観や商品知識は実店舗でも非常に役に立ちます。
ラクマ仕入れ
基本的な取組方法はメルカリと同じですが、こちらはユーザー数も出品数も少ないため時々見る程度でいいと思います。ユーザーが少ないため、メルカリであれば、すぐに売れてしまうであろう価格帯の商品も一定期間残っています。ラクマの販売手数料は3.5%でメルカリの10%と比べるとかなり有利です。そのため、販売価格の相場がメルカリより若干安いことが多いです。また、メルカリで気になる商品を見つけた際に、「他のフリマサイトにも出品しています」と商品説明欄に記載があった場合は、前述の通り、メルカリよりも安く出品しているケースがありますので、ラクマで同じ商品を出品していないか確認してみることをおすすめします。
トレンド仕入れ
Amazonの場合は、トレンド系商品は公開前の早い時期から相場が上昇します。これは、Amazonの出品者がトレンド商品で稼ぐために早々に値段を上げて種まきをしているからであると考えられます。一方で、メルカリなどフリマサイトはこの相場の上昇が少し遅いものと思います。映像化作品であれば、公開直前に急激に価格が上昇します。そのため、情報の入手が遅れ、トレンドせどりの対応ができていない場合には、メルカリやラクマを中心に見ていくことをおすすめします。ブックオフなどがトレンド銘柄の値上げをした後でもまだ間に合う可能性があります。