サラリーマンが副業をする意味
副業をすることは間違いなくあなたの視野を広げると思います。視野を広げるだけでなく、経営者としての目線や感覚を身に着けることにもつながります。副業は単純に収入を増やすだけでなく、あなたを確実に成長させるものになると確信しています。
労働者目線から経営者目線へ
多くのサラリーマンが会社の歯車として、それぞれの役割を担っています。ただし、全体像はなかなか見えません。一般的に「経営者の目線で仕事をしなさい」と言われますが、理屈としてはその通りだと思います。経営者の目線で仕事をすれば、経費に対しても細かくなるし、会社にとって何が必要かを考えながら仕事ができるようになるため、会社にとって必要な仕事ができるようになります。しかし、実際に、労働者が経営者の目線で仕事をすることは無理です。だって、経営者じゃないんですから。なかなか今の自分が置かれている立場から大きく離れて物事を俯瞰することはできません。せいぜい、平社員が課長の、課長が部長の目線になる程度です。こちらもよく言われる言葉ですが、結局目線はたいして変わっていません。もし、これを実践して評価されていると思っているのであれば、そうではありません。あなたは成果を出したから評価をされたのです。本当に目線が変わったかどうかはわかりませんし、今の自分が見ている目線でしか成果は出せません。
副業により経営者目線を磨く
しかし、副業を行うことで経営者目線を身に着けることができます。もっと言えば、サラリーマン経営者には経験できないヒリヒリした感覚で仕事ができるので、みなさんが働いている企業の社長や役員がサラリーマン役員であれば、その方々以上にしびれる経験ができると言えます。その方々が経験していない本当の意味での経営者目線を身に着けることができます。
このしびれる経験とは、自身の銭をはたいているからこそ得られる経験です。その経験には、自分のお金で仕入れた品物が売れた時の快感がありますし、いつまでに支払いをしなければいけないか?という緊張感もあります。この経験こそ、経営者目線なのだと思います。
経営者目線を身に着けると、経営感覚が身に付きます。そして、経費に対する意識も強くなります。例えば、セロハンテープ1個の金額も気になりますし、FBA倉庫への納品にかかる配送費用も非常に気になります。会社で荷物を送るときにヤマト便を選択して送ったことがある方がいるでしょうか?ほとんどいないと思います。過去から大量の荷物を送るときはヤマト便にするという習慣がある会社や部署であれば別ですが、時間をかけて調べて、ヤマト便が安いと気がついた方はほとんどいないと思います。郵便局とヤマト運輸どちらが安いか?を調べることもしないと思います。サラリーマンとして仕事をしていて、お客様宛の郵送物の値段を気にしたことはただの1度もありませんでした。
偉そうに社内の打ち合わせで、「お金がかかるからできない」とか言っていましたが、そのお金にどれほどの現実感があったでしょうか?結局、経費をコントロールできているというマネジメント評価の一部として経費にこだわるだけで、本質的に経費のことを考えたことはなかったように思います。
そのため、副業をするべきとは思いますが、せどりやセット本せどりにこだわるわけではありません。せどりは取り組むまでのハードルが極めて低いため、手っ取り早く副業を行い、経営者の目線を身に着けたいという方にはお勧めできます。さらに、セット本せどりはさらにそのハードルが低いと言えます。
副業が本業になり、社長になれればいいなーと漠然と思っている方もいれば、単純に副業をしてみたいという方もいらっしゃると思います。いずれにしても、副業をするこによって得られる経験値はお金では買えない非常に有意義なものであると断言できます。