ブックオフでは、単巻だけでなく、セット本も販売しています。セット本の仕入れの取組方法をご説明するとともに、セット本については、「あたり店舗」を見つけることが最も重要と言えますので、「あたり店舗」の見つけ方をご案内いたします。
セット本仕入れのメリット
私のセット本仕入れの4割ほどはブックオフと古本市場のセット本コーナーから仕入れています。セット本コーナーで仕入れる最大のメリットは抜け巻管理が不要になるなど手間がかからないということです。値札シールが貼っていなければ、簡単にクリーニングするだけで、出品可能ですので、出品作業も楽です。また、50%割引などのセールが行われていることも多く、1冊単価が50円を切る水準になっているものも多く見かけます。つまり、出品作業が楽で、利益が取れますので、言ううことなしの商品と言えます。
セット本の場合、ブックオフがセットで仕入れて、ブックオフの棚に並べることなく、セット化して販売しているケースも多いです。この場合本自体も立ち読みされていないですし、値札もついていないため、非常にきれいです。「非常に良い」などのコンディションで出品できる可能性も高まります。
セット本の値付け①
ブックオフでは、単品管理が進んでおり、せどりがしにくくなったという声が多く聞かれます。過去のブックオフでは、本の状態のみで値付けを行っていましたが、近年、Amazonなどの相場を参考に値付けを行うようになってきました。単品管理とは相場に照らし、本の状態のみに惑わされない適切な値段設定を行うことだとご理解いただければよいと思います。実際の店舗では、小さな値段シールではなく、バーコードが入った値札が貼ってあるものが単品管理されているものであると見分けることができます。過去の状態判別による適当な値付けが減ったため、せどりでの利益が取りにくくなったというものです。 しかしながら、セット本については、これまで同様かなり甘い価格設定をしていると言えます。
ブックオフのセット本の値付けは、Amazonの最低価格に合わせていると言われています。実際にリサーチするとほぼ一致すため、この噂は真実であると思われます。さらに、ここが最大のポイントですが、ブックオフの値付け時にAmazonの最低価格を参照する際にコンディションは加味されていません(推測です)。古い漫画セットのカタログであれば、出品されている商品のほとんどが「可」で出品されているようなケースがあります。そして、そのような商品の場合、「可」と「良い」は販売価格に大きな差があります。このような商品で「良い」で出品できるような状態のセット本を見つけることができれば、ブックオフでの仕入れ価格はAmazonの「良い」の半値程度となります。この価格差により、大きな利益を生むことができるのです。
セット本の値付け②
セット本については、多くの店舗が上記のようにAmazonの「可」の水準の参照していると推測されますが、店舗によっては、コンディションを加味しているのでは?と思われる店舗もあります。そのような場合、価格差は取りにくいです。また、セット本の値下げに積極的ではない店舗もあります。そのような店舗の場合、「30%割引」「50%割引」のシールを見ることはほとんどできません。したがって、「はずれ店舗」と言えます。一方で、「なぜ?」と思えるような激安価格を設定している「あたり店舗」もあります。
はずれ店舗の見分け方
はずれ店舗は簡単に見分けることができます。具体的には、「10%割引」のシールを使っている場合、「はずれ店舗」である可能性が高いです。基本的には、リサーチして判断するべきですが、時間を節約したいという方は、この「10%割引シール」の有無で簡易判断することをおすすめします。具体的には、「10%割引シール」を使用している店舗は「はずれ店舗」です。あたり店舗では 「10%割引シール」 自体を使用していません。