せどりと自動車保険
本記事では損害保険に絞ってシリーズで書いていきたいと思います。まずは、自動車保険から説明していきます。多くの方が車で仕入れを行っているかと思います。個人契約の自動車保険はリスク細分型自動車保険と呼ばれており、免許の色や使用目的によって自動車保険の保険料が変わる仕組みとなっています。ブルー免許よりゴールド免許の方が保険料が安くなると言ったものです。
その中で、使用目的という項目があります。使用目的は「日常・レジャー使用」「通勤・通学使用」「業務使用」の3つに分けられます。年間を通じて月15日以上業務(仕事)に使用される場合は、「業務使用」となります。「業務使用」には当てはまらないけども、年間を通じて月15日以上通勤・通学に使用される方は「通勤・通学使用」となります。「通勤・通学使用」「業務使用」のいずれにも当てはまらないような休日を中心に、平日もときどき運転されるような多くの方は「日常・レジャー使用」で契約されています。
イメージとしてもご理解いただけると思いますが、保険料は、「日常・レジャー使用」が最も安く、「通勤・通学使用」、「業務使用」の順で高くなります。業務で使用するということはその他の2つよりも沢山自動車に乗ることが想定されますので、そのような保険料設定になっているものと思われます。
副業せどりと自動車保険
副業であれば、土日のいずれか、または土曜日のみせどりに使用するということであれば、10日に満たないと思いますので、年間を通じて月15日以上業務(仕事)に使用しているわけではありません。そのため、「日常・レジャー使用」「通勤・通学使用」の契約で問題ないでしょう。
せどりを本業とした場合の自動車保険
年間を通じて月15日以上業務(仕事)=せどりに使用するのであれば、「業務使用」で契約をする必要があります。自動車保険の契約は基本的に1年契約です。契約の途中で、使用目的が変更になった場合には、速やかに保険会社または代理店に通知をしましょう。すなわち、せどりを本業として、自動車を業務使用するということになった時点で報告する必要があります。
もし、「日常・レジャー使用」で契約をしたまま、業務使用に該当するような自動車の使用をしていた場合、最悪のケースでは事故を起こしたのに保険金が支払われないということもゼロではありません。逆に、「業務使用」で契約していて、休日に旅行に行って事故を起こした場合や通勤時の事故などは問題なく支払われますので、安心してください。「業務使用」には「日常・レジャー使用」「通勤・通学使用」が包含されていて、「通勤・通学使用」には「日常・レジャー使用」が包含されているとお考えいただければ結構です。